勝田純郎顧問がご逝去されました

  

 本会の顧問で、大日本除虫菊株式会社特別顧問の勝田純郎(かつだよしお)博士が去る5月11日に87歳で永眠されましたので、謹んでご報告します。 6月10日には、同社による「お別れ会」がリーガロイヤルホテル大阪にて開催され、私も本会を代表して参列し、献花してまいりました。
 勝田顧問は1926年(大正15年)のお生まれで、京都大学農学部を1949年にご卒業されるとともに大日本除虫菊株式会社に入社され、1963年から1991年まで同社中央研究所の所長を務められました。その間、1950年には京都大学化学研究所に出向され、その後は1981年に同社取締役、1985年に同社常務取締役兼大阪工場長を歴任され、2003年からは同社特別顧問を務めておられました。
勝田顧問は、除虫菊の有効成分であるピレトリンの絶対構造を解明され、その研究により1960年に京都大学から農学博士の学位を授与されています。その後、勝田顧問は合成ピレスロイドを中心に精力的に研究を進められ、蚊取りマットの有効成分フラメトリンを開発されるなど、多くの家庭用殺虫剤の開発・製造に携わられました。それらの研究の一部は本会の会報「環動昆」にも寄稿していただいています。勝田顧問は、これらのご業績により1974年に紫綬褒章、1996年に勲四等瑞宝章を受章されました。
 勝田顧問は本会の創始期からの会員で、評議員、理事、常任理事を長く務められ、企画委員長(1989~1992年度)、副会長(1993~1996年度)、賞選考委員長(1998年度)などを歴任され、2006年度より顧問に就任されました。勝田顧問の長きにわたる本会へのご貢献とご指導に感謝しつつ、慎んでご冥福をお祈りします。
(会長 石井 実)