目的

本会は,人間の生活環境を清潔,快適ならしめるため,昆虫および動物の学術的・総合研究の発展ならびに被害防止技術の向上を促進することを目的とし,もって公共の福祉に寄与することとする.

主な活動                                          日本環境動物昆虫学会 ロゴ width=

2021年2月から2年間、一般社団法人 日本環境動物昆虫学会の会長を務めさせていただき、もう1期2023年2月から2025年2月までの2年間、会長職を引き続き務めさせていただくことになりました信州大学の平林公男です。新副会長のお2人(石渡多賀男副会長、板倉修司副会長)も、もう2年間、引き続き継続して、任にあたっていただくことになりました。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。 前期は、本学会が初めて一般社団法人格を取得した直後の2年間で、学会をこれまでと同じような形で引き継ぎ、滞りなく運営し、スムーズにスタートさせることに全力を傾けた時期であったと思っております。コロナ禍というこれまでに経験したことのない状況の中で、会員の皆様方にとって有意義な学会活動を継続していっていただくことの難しさを感じた2年間でもありました。石渡、板倉両副会長や事務局の高木良吉さんに支えていただき、何とかスタートさせた、といったところでした。 本学会は、様々な分野の会員によって構成されており、他学会には無い豊富な知的ストックとそれらを社会に還元するというミッションをこれまで伝統的に担って参りました。多くの先生方のご努力で、会誌も年間4号発行し、内容も充実したものとなっています。多くの会員が参加される年次大会も、近畿圏とその他の地域で順番に開催されるなど、毎年、盛大に行われて参りました。本学会主催の各種セミナーや講演会、講座なども、会員はもちろんのこと、多くの学会員以外の方も巻き込みなが実施して参りました。しかし、私たちが再び担当する今期は、学会にとって、深刻で危機的な問題がいくつか突き付けられているのが現実です。会員の減少や高齢化に伴い、学会の経済状況は猶予も許さない状況になっており、会員増への取り組み、効率的な予算の分配、事務手続きの電子化など、一刻も早く対応をしないといけない問題が山積みとなっています。加えて、これまで学会を事務局の立場から支え続けて来られた高木良吉さんが2月の通常総会でご引退されました。私たち執行部は、理事、評議員の皆様方とともに相談しながら、また、会員の皆さんに提案しながら、一つ一つの問題を解決していかなくてはならないと思っております。そのためにも、何とか会員の皆様のご希望やご期待に添えるように、学会全体としても活動を盛り上げて参りたいと思っておりますので、どうぞ、ご協力のほど、宜しくお願い申し上げます。なお、事務局は、高木良吉さんのご子息である高木信治さんにお引き受けいただくことになりました。学会事務運営については大変、経験豊かな方で、心強く思っております。 前回も所信で書かせていただきましたが、Scienceに携わる人間のコミュニティーは、自らの科学的興味・関心、知見・知識、技術により、持続可能な社会の実現と人類の幸福のために貢献できると強く確信しております。どうぞ、会員の皆様方におかれましては、活発な研究活動を本学会を通して続けていただきたく存じます。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

2023年3月
一般社団法人 日本環境動物昆虫学会会長
平林 公男

沿革

創立:1988年11月
機関誌第1巻第1号発行:1989年7月
第1回企画委員会主催講演会:1990年6月
日本学術会議第6部(農業総合科学)加盟、広報協力学術団体に指定:1991年5月
第1回環境アセスメント動物調査手法に関する講演会:1991年6月
第1回研究奨励賞授与:1994年11月